4/04/2017

FM放送用、超簡単パワーアンプ(USB-5V)



※各国の電波法規を守って下さい
*keep the law of your country

USB電源で使えるリニアアンプと言うのは見かけません。12V用のリニアアンプを電圧を下げればそれでも使えますが、どうせならば5V用のバイアス電流までを設定して上げれば、ちょっとした送信出力アップが出来ます。

無資格で出せるのは0.1Wまで。つまり100mWまでですが、凡そ、市販されている車用トランスミッターの標準的な出力は、1mW程度。アンテナを非効率な小さい物にして出力を50mWとしている製品もありますが、USBを電源とする物に関しては1mWな物が多いですね。そこで、それを10mW~50mW程度にまでアップさせる物を作ってみましょう。

余談ですが、1/4λグランドプレーンアンテナから10mWを送信すると、私の実測で、見通しノイズなし飛距離は約1km程度でした。50mWでは2km程度までクリアーでした(カロッツェリアにて受信)。50mWと100mWは全く飛距離に変化無し。とは言っても、私は別にPirates Radio Stationを作りたいと言うわけでは有りませんので(と言うかその志向ならば最低でも10W程度は送信してます)、あくまで送信アンテナが小さいタイプな物を使い、屋内で更に壁越しで満足にFMステレオを飛ばすと言う向きですので、そこまでのパワーは不要なのです。と言うか5V(Max500mA)と言うUSBバスパワー内で出せる出力は、大した事は無く、更に送信部分がDSPの為、そこでかなりの電流消費でありますので、10mW程度が妥当ですわね。

回路です。製作はユニバーサル基板でOKですが、可能ならば反対側に部品を乗せる表面実装の形態を取り、反対側に園芸用の銅箔テープを張ってGNDラインにすると言う作り方をお奨めします。

こんな感じで(裏側に銅箔テープを一面に張ってGNDラインにしてます。つまり背面ベタアース)。

因みに、出力部分にあるLow Pass Filterが入ってませんが、スペアナで見ても大したスプリアスは有りませんでしたので、私は付けずに行ってます。まあ10mW程度で更に屋内用途なら不要かもですわね。

本音言うと、邪魔くさかった(๑≧♉ฺ ≦)テヘッ

私は律儀に50Ωのこあきしゃるケーブルを使いましたが、何だったら適当なシールド線やビデオケーブルなどでもOKです。


注:この回路は5V用です。12Vで使用するとトランジスターが灼熱モード突入しますので、12Vで使用する場合は、バイアス抵抗15KΩを39KΩに上げて下さい。